愛知県近郊の住宅・二世帯住宅・マンションの設計 co2works/ 建築家/設計事務所 / 愛知/名古屋/岐阜/三重/静岡/住宅設計/集合住宅/二世帯住宅/マンション/アパート/デザイン | 旅行
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旅行

アメリカ旅行6日目:最終日

この日が最終日。 日本への帰りの便が14時頃なので午前中はなんとかシカゴを見ることが出来そう。 シカゴの高層ビルを見るよりもなによりもイリノイ工科大学に行って ミースとレムの建築を見ることが何よりも優先。 とはいえ、朝起きてから大学に行っても開いていないようで (学生の調べでは9時にミースの設計したクラウンホールが開くみたい) まずはミレニアムパークまで移動。 早く起きて移動してもまわりは薄暗く…。 建築を見るような感じでも無し…。 上の写真はレンゾピアノが設計した美術館。 昼間に中まで見てみたいと思わせる建築。 その美術館のすぐ近くにたつのが野外ホール。 これはフランク0ゲーリーが設計したもの。 にわとりのようなフォルムの建築。 見ようによっては看板が拡張しただけの建築に見えなくもないのだけど それだけでも建築になるゲーリーの力量はたいしたもの。 少しの時間だけシカゴの街中を歩いてみたのですが、 ビルの中を走り抜ける電車などもあり、もう少し歩いてみたいなと 思わせるような街でした。 そんな気持ちを抑えつつ、イリノイ工科大学へと移動。 まずはOMAが設計したキャンパスセンター。 動線をダイヤグラム化した建築だと何かの本で読んだことがあり、 動線のみで建築をつくることができるものかと思って見てみたのですが 見事に歩きやすい! 目的を持って歩く人にとってはより歩きやすく感じるのではないかと。 材料の使い方がこの建築は面白い。 例えばプラスターボードをパテ処理までしてあるけど仕上げを施さない。 しかもパテ処理をマスキングを用いて行なっている。 とてつもなくチープなように感じるのだけど実際は高級仕上げ。 このような感じの微妙な違和感がこの建物には蔓延している。 その違和感がなかなか得ることの出来ない空間体験に繋がる。 OMAの設計する建築は良い悪いではなく、 違った軸を考えるきっかけを与えてくれる。   イリノイ工科大学の建築のほとんどはミースが設計した(みたい)。 OMAが設計した建築にもミースへのリスペクトはきちんとあり、 キャンパスセンターにはミースの写真?が壁面いっぱいにある。 イリノイ工科大学の中でも歴史に名を残す建築がクラウンホール。 他の建築と比べてみると圧倒的にこのクラウンホールは良い。 のだけど、なぜこの建築だけこのレベルなのか?という疑問。 コストの問題というわけでもないように見受けられるけど… 最後に出来た建築なのか。 使い方と作り方とその場に現れる状態がバチッと合っている建築を見ると 惚れ惚れしてしまうのですが、まさにこのクラウンホールはその状態。 カーンにしてもミースにしても手数はかなり制限されている。 使う人の自由を担保しつつも、使って欲しい状態を作り上げている。 押し付けがましくなく、押し付けているような感じです。 建築は使う人がいてこそ、だと僕は思うが、設計者によっては 使う人がいなければ建築はもっと自由になれると言う人もいる。 カーンにしても、ミースにしても、使う人がいてこそなのだけど、 使う人がいなくても様になる。 これを読み違えると使う人がいなければ…になってしまうのであろう。   これでアメリカ建築旅行のすべての建築視察が終了。 今回の旅は移動が多く、街をじっくり観察することが出来なかったことは残念だけど、5日間で50以上の建築を見て回りました。 毎回ネタになるような事件が起きるものですがやはり起きてしまい、海外旅行に行くとネタには困らないのはいいことなのですが、今回のように1日つぶれてしまうと折角の海外旅行が少し無駄になってしまうので残念でした。多くの都市を飛行機で回るものではありませんね。 日本で設計活動を行なっている今の僕の視点からすると素直に受けいけることの出来る建築、そうではない建築とあります。その中でもカーンやミースのように巨匠と言われる人たちの建築は時を超えて良い建築として立ち現れてきます。そのような建築と向き合えることは設計をする身にとってまさに貴重な機会となります。海外に行くこと(異なる文化圏)で今の自分の身の回りに起きていることに対して、自分が設計している建築に対して、相対化することが出来ます。この積み重ねは自分の思考のレンジを確実に広げてくれています。今の自分を絶対視せずに少しずつ自分の思考を広げより良い建築をつくることへとつなげていきたいものです。...

アメリカ旅行5日目

シカゴ行きの飛行機が代替便となったことで午前中は ニューヨークのメトロポリタン美術館に行くことにする。 大きなカバンを背負って美術館には入ろうとすると 大きなカバンはダメ!となり、立ち往生。 仕方なく四人が二人ずつに別れ、中に入ることにする。 この日もニューヨークは寒く外にいるのが辛い…。 飛行機までの時間もあまりなかったのでささっと見て終了。 地下鉄と地上線を乗り継いで空港まで移動。 学生さんが地下鉄で降りおくれ、はぐれてしまうハプニングはあったものの 地下鉄内はwifiがつながっていたので連絡をとり、落ち合う。 ・・・・。・・ 少し余裕があるかなと思って昼食を済ませ、搭乗手続きをすると 身体検査が混んでいる…。 時間がどんどん無くなる…。 出発時間まであと15分程度…。 しかも、搭乗口までバス移動…。 搭乗口につくと扉が閉まっている。 この便に乗りたい!と入り口の人に主張。 そして、その人からの言葉はtoo late! 今までで一番はっきりと英語を聞くことができました! そこをなんとか…と日本語で主張。こんな時は感情を伝えるのが一番。 なんとか入れてもらい事なきを得る。が、かなり焦りました。 もし、ここで入れてもらうことが出来なかったら まずは外にどうやって出るのか、そして、どのようにチケットを取り直すのか そもそも明日までにシカゴに行けるのかなど心配だらけ。 英語の勉強を真面目にしないといけないな、と強く感じることに。 ・・・・。・・ その後は問題無くシカゴまで到着。 といっても直通便ならば二時間半の道のりが 14時に出て22時に到着というなんとも長い道のり。 様々な面で疲れだけが溜まる日。 とはいえ、自分の行動がいけないのかと反省。 もう飛行場をダッシュしたくはない(笑) その後、電車にて移動し、ホステルへと到着。 先に着いた人たちはもうベッドの上。 おやすみなさい。...

アメリカ旅行4日目

4日目。 この日は3つのチームに分かれ各チームでニューヨークの建築を見て回ります。 天候は雨…そして、寒い。 ニューヨークは寒いだろうから手袋持っていく必要があるな…と思いつつも忘 れてしまいました。荷物をなるべく減らそうとしていたので仕方ないかな。 基本的に小雨の場合は傘をささないので、今回の旅行も傘は持って行きません でしたが…耐えることが出来るような雨ではなかったためコンビニで傘を購入。 雨でカサをさしながらカメラを撮るのは面倒だなと思ってしまい、 この日はiphoneにて撮影。 ニューヨークでの移動は地下鉄と徒歩。 ニューヨークは地下鉄が張り巡らされているのだけど少し分かりづらい。 グーグルマップで検索することが結果的に楽。   ヘルツォーク&ドムーロンの最新作。 中には入れず外観のみ。 昔ならばきっと職人技が光ったであろう複雑な装飾も現在の技術だと 簡単に出来てしまう。という実例。 安藤忠雄さんが設計を手掛けた工事中の集合住宅を発見。 アメリカはアーキテクトを前面に出している。 それだけアーキテクトに対する期待が高いということなのか。 日本であればゼネコンの名前が前に出てきて安心安全便利を主張するのだろうけど その違いは建築の質にも表れているように思う。 素人的に言うと奇抜な建築だよね。というクーパーユニオン。 時代を強く感じさせてしまうことが建築の生命を短くしてしまうのではないか とアメリカの旅行で感じた。 日本の建築家SANAAの設計したNEW MUSEUM。 SOHO地区に建つ美術館ということも美の殿堂という美術館ではなく、 ギャラリーが積層したような市民に近い美術館。 雨だったので内部の魅力的な現れ方が見えず残念。 街の小さなギャラリー。回転扉があるので雨水がギャラリー内に入ってきます。 でも開けています。 雨が入ってくることで床がすべりやすくなるのはネガティブなのだけど この街のギャラリーとして開いていることの方が大切というメッセージなのでしょう。 アメリカでは絶対的な価値というものが無いように感じる。 やはり自由な国。 OMAが設計したPrada NY。 期待していたのだけどそれほどでも無いかな。 写真で見たときは店舗らしく無いように思えたのだけど 実際に行っていると店舗。当たり前といえば当たり前のことなのだけど なにやら違和感が。 街で看板建築。歩道にはみ出して仮設店舗があるよう。 明らかに邪魔なのだけど、その邪魔ということが仮設性を強く意識させる。 カラトラバ設計のWTC駅。 様々な意味が錯綜する強い空間。 資本主義が生み出す空の空間。 アメリカで見る建築は両極にある意味を内包するような空間が多いが newsで見るアメリカはなにか一方的な感じを受ける。 その一方的な感じがアメリカに行くことを遠ざけていたのだけど 来てみるとその印象は変わる。実際に足を運ばなければやはり分からない。 大御所ミースが設計したシーグラムビル。 ニューヨークという街は暗い。それは高いビルが街目一杯に建っているから。 それに対するアンチテーゼのようにシーグラムビルには広いオープンスペースがある。 憩いとは異なる抵抗のようなものを感じる空間。 ・・・・。・・ 次の目的地に到着する前にデルタ航空より 次の日のフライトキャンセルのメール。 キャンセルにはなったけど、代わりの便を用意したからその便に乗って行って ね、と記載されている。 元々の便は朝一でシカゴに行く予定になっていたのだけど… 代わりの便は14時に出て22時着の予定。 その次の日のお昼には日本に帰る飛行機に乗らないといけないので ほぼこのメールでアメリカ旅行終了のお知らせ。 なんというか残念。だけど仕方ない。 一緒に行動していた学生さんたちにメールきた?と聞いてみると どうやら一人一人シカゴまでの行き方が異なるみたい…。 他のチームに連絡をとってみると、日本行きの便に間に合わないシカゴ行きで あったりそもそも代替案がなかったりと…なかなか困った状態。 このままでは心配なので建築視察を切り上げ、ホテルに集合することになる。 ホテルに集合し、話し合いの結果、空港まで行って直接デルタ航空と調整する ことになる。 10人もいると英語が出来る人もいるもので、この時に佐藤くんが大活躍。 なんとか10人が翌日にシカゴ入り出来ることになり、日本には無事帰ることが できるようになった。 それをまとめたものが下記の画像。 ・・・・。・・ 空港で夕食を済ませ、空港近くのホテルへと移動。 次の日の空港までの車を予約してその日は終了。 旅行も終わりに近づき疲れが溜まってきたこともあるが 飛行機キャンセルによって疲れが吹き出したような感じがした。...

アメリカ旅行3日目

3日目はレンタカーを借りてイェール大学とMITへと行き、 ニューヨークへの日帰り旅行。 片道の距離は岐阜から東京くらいかな。 日本で調べた時はMITの方が良い建築がありそうだなと思っていました。 MITに行く途中にイェールがあるのでせっかくなので イェールも見ておくか程度の気持ちだったのですが…。 結果から言うとこの日の時間配分の読みが甘すぎた。 アメリカのレンタカーをカーナビは見づらく道を間違えるというミスを重なり 時間が足りない足りない。 カーナビがあればたぶん時間通りに行けるだろうと思ったのですが…失敗。 ・・・・。・・ 朝、レンタカーにて車を借りる。 カーナビに住所を入れる。が、この段階で入力の仕方に迷う。 2、3度間違えるとカーナビのルールも分かってくるので なんとか入力完了。 気を取り直して出発。 まずは右側走行に慣れず… 次にカーナビに慣れず… 分岐点で右行け、左行けと言われるのだけど…どうも右と左の感覚が異なる…。 道をばっちりと間違え、てんやわんや。 こうなるとカーナビ頼れず…iPhoneのグーグルマップ頼みになる。 ちなみにアメリカのタクシーはスマホでカーナビをしていたので そもそもナビの性能が悪いのかもしれない。 とグダグダしながらもなんとかイェール大学に到着。 気を取り直して まずはルイスカーンの設計した英国美術研究センターから。 これはカーンの晩年の作品。 光が空間を生み出すことのお手本。 平面図を見るとキンベル美術館同様、幾何学の反復による非常に単純な平面なのですが 断面と光の入れ方を調整するだけでこれほどにも豊かな空間が出来上がるのかと驚きます。 どうも現代の建築は複雑系にばかり目が行きがちですが… もっと根源的なものに目を向ける必要もあるだろ!とカーン先生から言われているようでした。 英国美術センターの道路向かいには同じくカーンの設計したアートギャラリーがあります。 こちらはカーンの初期の頃の作品。 カーンの設計する建築は一見すると構造的な工夫をしていないように見えるのですが 構造と設備と建築空間が密につながっています。 このアートギャラリーではギャラリー空間に極力柱を出さないように スラブを三角状に組み、大空間を実現させています。 この建物は階段が素晴らしいのですがあえてのせませんので ぜひ見に行ってみてください。 昔イェール大学の学生がオープンデスクに来ていたのですが なんとも贅沢な場所で勉強をしていたのだなとうらやましく思ってしまう環境です。   次はポールルドルフ設計の建築学科棟。 よい建築なのですがカーンを見た後だとどうしても見方が雑になってしまいます(笑) 建築の最先端の展示があったり、個人に作業スペースが割り当てられていたりと 建築を学ぶには最高の場所です。 建築学生を見ているとなにやら疲れを感じ、建築学生の疲労感は万国共通ですね…。   まだまだイェール大学の建築を見たかったのですが時間の都合上、 MITに向かうことにしました。 やはり車で往復八時間を1日で行うには無理があるか…。 イェールまでの道のりと比べると比較的迷うことはありませんでしたが少しまよいMITに到着。   まずはサーリネンが設計したMITチャペルから。 こじんまりとしたスケールの建築。 光を可視化するために少し過剰な表現をしているようにも感じてしまいますが 写真で見たものと同じ空間になっていたので、いつでも(?)このコンディションを 整えているとするならば過剰ではないのかもしれません。 スケール感やリバウンドする光をとりいれかたが参考になりました。 チャペルの100M程度離れて建つホール。これもサーリネンの設計。 MITに行きたかったのはこのフランクoゲーリーの設計した建物があるから。 パリで見たヴィトン財団の美術館もゲーリーが設計しているのですが 唐突といえば唐突なのですが体験してみると街の見え方だったり、建築単体の魅力があったりと 今まで見た現代建築の中では5本の指に入るくらい良い建築だったのでゲーリー建築に興味を持ちました。 少し広い視点で見たときにこの場所になぜこの建築なのか?ということがこの建築だけでなく MIT全体からなかなか読み取ることが出来ないのですが…この建築も然りであり、?がつきます。 建築物単体で見たときはゲーリーの持つ仮設性とリズムが全体を覆っています。 きれいにつくるを考えてしまいがちな日本人には少し受け入れ難い建築とも言えるのですが 建築の持つ視点を広げてくれる良い建築なのではないかと僕は思っています。 ...

アメリカ旅行二日目

二日目はフォートワースからニューヨークへと移動です。 建築旅行というのは修行に近く、時差ぼけがある中、現地時間の5時前に起床です(笑) 旅行の日程に余裕があればこんな無茶はしないのですが 3都市を一週間でまわる無謀な計画だとこうなります。 三時間半ほど飛行機に乗り、ニューヨークへと到着。 バスと電車を利用してホテルまで行き、バッグを置いてニューヨークの建築廻りです。 初めての街でもiphoneでグーグルマップを利用すればそれほど困ることなく移動が出来ました。 便利な反面、準備が甘くなることが良いのか悪いのか。 まずは小腹が空いたのでお昼を食べることに、 ニューヨークでは車を利用した屋台の様なものがあちらこちらに点在しています。 そこでケバブを購入し、時間が無いので食べ歩き(お行儀が悪いのですが。) ちなみにアメリカで食べた中でケバブが一番美味しく感じました。 一つ目の目的地はMoMA。ニューヨーク近代美術館です。 美術作品をゆっくり鑑賞していると三時間以上はかかってしまいそうなので 建築を見ることだけに集中。していたのですが、後から聞くと なかなか見ることが出来ない様な美術作品ばかりだったようで…なにやら残念。 この建築は日本の建築家、谷口吉生さんの設計。 世界の名だたる建築家が参加したコンペから設計を勝ち取っています。 谷口さんは身近なところでは豊田市美術館を設計していますので MoMAを見る時は豊田市美術館と比較しながら見ることになります。 ニューヨークという大都市にある美術館と地方都市の豊田市にある美術館なので もちろん求められる条件は異なりますが、 谷口建築を作るにはやはり日本の施工精度が無いとどうも物足りないように映ります。 谷口建築はディテールが命とも言える部分なので…。 とはいえ、5層の各階が立体的に繋がり合い、積まれている構成は大都市に建つ美術館ならではです。 繋がりをつくるための吹抜け空間から各階の様子が見ることが出来、 展示室ごとの気持ちの切り替えを促してくれます。 マッス(塊)とヴォイド(抜)の使い方のお手本のような建築です。 様々な意味でモダンを感じました。 次なる目的地は旧ホイットニー美術館。 MoMAからホイットニーまでの間に数件有名建築を横目で見ながらの移動です。 というのもニューヨークでは圧倒的にビル建築が多いので そもそも内部空間を体験出来るところが少ないのです。 ホイットニー美術館は高校の時の教科書に掲載されていて 一度実物を見てみたいなと思い続けていた建築です。 写真のようにダイナミックに道路に向かって迫り出されています。 それだけの建築なのですが、ニューヨークではなかなかオープンスペースを確保出来ないので そのための策だったのかなと思います。 そのオープンスペースから生まれる地下空間のカフェがとても気持ちの良い空間と なっていました。少しのんびりしたいのですが、なんといっても時間が無い!ので 先へと急ぎます。 時間が無い!を言い訳にここからタクシーで移動。 (本当は街がどの様な構成になっているのかを認識するためにも歩いて移動したいのですが…) 次は建築の設計を行なっている人ならば一度は行ってみたいと思うグッゲンハイム美術館。 キンベルとグッゲンハイムはこの旅行でのハイライト! 周りに建つ建築のボリュームが大きいこともあり、 外観は思っていたよりもこじんまりとしているなと印象。 現在設計を行なっている者から見るとライトの設計した建築はどうも装飾的過ぎて 過剰ではないかと思ってしまうわけですが、 グッゲンハイムはそれが抑えられていて、有機的な形状をしているけど規則的な建築だろうなと 思っていたのですが、よい意味でそれは裏切られ、ライトはライトなのだ。と感じることになりました。住宅の様に人が少ない建築の場合は建築によって有機性を作り出し、美術館のように人が多い建築では人が有機的に振舞ってくれることを期待しているのだと思います。 ホイットニーやグッゲンハイムはなにかアメリカのもつ寛容さを持ち合わせています。 日本の建築は細部まで職人芸的に拘り、とても綺麗につくりあげますが 少し窮屈さを感じることがあります。 建築はその時代のその場所の鏡の様なモノになります。 その様なことを感じることも各国で建築を見て回る楽しみの一つです。 飛行機での移動、3つの美術館で十分に疲れているのですが…ここからハイラインへと移動です。 ハイラインは元々鉄道が通っていた場所を高架型公園へとコンバージョンした場所です。 ニューヨークという高密度な街に対して現れるこのような公園はなんとも気持ちの良い場所ですし、 そこを自由な空気感で使用している市民がまた良いのです。 そんなハイライン沿いに出来上がっているビル。 設計はザッハハディドです。市民の憩いの場と商業が密接に繋がっていくところが 現在のアメリカぽさなのでしょうか。 対立してしまいそうな者同士が共存している様がアメリカの自由さなのでしょうね。 ハイラインの最後は新ホイットニー美術館です。 時間的に閉まっていたので少し残念でしたが、憧れの建築を見ることが出来、満足な1日でした。 その後、せっかくニューヨークに来たのだからタイムズスクエアに行ってみようとなり 食事を兼ねて移動。 疲れていたので感想もありません(笑) というところで2日目終了です。...

アメリカ旅行1日目

なにやら勝手に忙しくしてしまっていた最近ですが その忙しさに輪をかけるかのようにアメリカへと建築を見る旅に行ってきました。 アメリカ旅行1日目はフォートワース、ダラス編です。 今回の旅行はCO2WORKS+学生、椙山の橋本先生+学生、佐々木さんの10人という なかなかの大世帯。大勢で行動するとのんびりする人が必ず出てくるので 日ごとにチームを編成して移動することにしていたのですが、 初日のフォートワース、ダラスはみんなで行動。 そもそもアメリカに行こうとしたのはキンベル美術館という建築界に名を残す建築を見てみようと いうことから発生しています。 その一番の目的を旅の初日の最初に見るという計画。ということは後はおまけ?とも 感じてしまいますが、それはそれで良しとしようということで旅の日程を組み立てました。 ・・・・。・・ 空港について荷物を持ったままの移動だと厳しいので (とはいえ今回の旅はリュック限定!) ホテルへ一度荷物をおいてフォートワースの街へとタクシーで移動。 キンベル美術館は現地でも有名かと思い、キンベル美術館に行ってねとタクシーの運転手さんに 言っても通じない…。住所を教えてくれとのこと。 iphoneがあればすぐに調べることができるのでやはりiphoneは便利。 (sim freeにしてアメリカ用のsimを入れればデータローミング出来る。) タクシーに乗り、キンベル美術館に到着。 旅の目的地のキンベル美術館だったのですが、 写真を見る限り実はそんなにすごい建築では無いのではないかと思っていたのです。 が、それが甘かった。 建築は行ってみるのと写真で見るのでは異なるとよく言いますが 現代建築の場合はおおよそ写真の方がいい場合が多い。 ところがキンベルは圧倒的に実際の方が良いわけです。 今まで見た建築の中でも一番といえるくらいの衝撃を受けました。 なんでそんなにも衝撃的だったのかというと静と動。明と暗。少と多。など 相反するものが一つの建築の中に共存しているからなのだと思います。 これらは写真を見ているだけではなかなか理解することが出来ないな、と。 僕は設計の方法論をバージョンアップさせていくことで自分が設計する建築がより良くなることを 目標として設計活動を行っています。 僕の方法論をキンベルに当てはめてみるとモヤモヤしていたところが晴れていく様な思いに なったと同時に異なるモヤモヤも発生しだしました。 このモヤモヤ話を話し出すと長くなるのでここまでにとどめておきます。 とにかく良い建築なのでおすすめの建築です。 ・・・・。・・ キンベルのあるフォートワースでは建築的に良いと言われる建築が 歩いて見れる範囲に固まっているので移動がそれほど大変ではないのですが… キンベル美術館を見た後では他の建築物をきちんと見ようという気持ちになれない。 というのが大きな問題点です。 一つの旅で一つ良い建築を見ることができればそれだけで旅の価値はあると思いますが それにしても他の建築とキンベルの差があまりにも有り、キンベル以外の建築に気持ちがいかない。 というわけでキンベル以外の建築はじっくりというよりも駆け足的に見て回った感じです。 時間が余ったらフォートワースからダラスまで移動しようかという話になっていたのですが 駆け足で回っていると時間が余ったのでダラスまでタクシーにて移動。 ダラスもフォートワースと同様に歩くことのできる範囲に建築が集中しています。 入れたらラッキーくらいの気持ちで建築物の中に入ろうとしたのですが、 ほとんどの建築物の中に入れず…。 公共建築なのだからもう少しおおらかでもいいじゃないと思ってしまいました。 やはり建築は中に入らないと建築を味わうことが出来ない。 ・・・・。・・ ダラスとフォートワースという街について何も調べずに行ってしまったのですが (キンベルを見ることのみを目的としていたので) 比較的大きなビル建築があるというのに街を歩く人が圧倒的に少ない。 街も人を許容するような公園や飲食店が少ない。 人のための街ではなくビルのための街の様に感じ なにやら不思議な街に感じてしまいました。 ウィキペディアで調べてみるとダラス、フォートワースで500万人以上の人口になるようです。 1日だけの滞在でしたが500万人都市というイメージが持てないほど静かな街でした。  ...

建築旅行:taiwan

5月12日の深夜便で台湾へ入国し、5月16日の早朝に帰国するという 20代の若さが必要となる建築旅行へと事務所で行ってきました(笑) 出国、帰国と若さが必要な上に高雄→台中→九份→台北と移動の多い、駆け足な旅を今回は送りました。 駆け足で見たからこそ思う疑問が持てた反面、一つの街とじっくりと向き合うことができなかったので 街の文化的な深さを理解できなかったことが少し残念です。 高雄、台中、台北の歩道を比較してみると その場を使う人の意識を違いが明確に現れてきます。 高雄の街は歩道は歩道という機能がほとんどありません(笑) 公共という概念が無いように感じてしまうくらいです。 建物の1階は何かしらの店舗になっています(これは各都市共通です。) その店舗の機能が歩道を覆いつくしてしまいます。 実際に歩道を歩こうとしてもお店の椅子やら調理器具やらが所狭しと並んでいるので 歩くのが徐々に面倒になり、歩道を歩くことになってしまいました。 台中は歩道に店の機能がはみ出してはいるのですが 整理がされているので多少歩きにくいものの歩くことは出来ました。 歩道は公共とお店の共有の場であるような意識を持っているのではないかと。 台北になると歩道を歩くことが出来るなっていました。 歩道は歩く場所であり、車道は車専用である。と僕たちは思ってしまいますが 台湾では歩道に対する概念が街ごとに異なります。 同じ国なのにここまで意識におけるズレがあることって 現代のような情報化による均質化される社会の中で珍しいものだなと思ってしまいますが 街ごとの特性があるからこそ、その街を訪れる楽しみが出てきます。 いつまでも残って欲しいと思うものの、実は僕の捉え方が間違っていて 北に行くほど現代的になっているので現代的になる上での移り変わりでしかないのかもしれません。   台湾の建築について 台湾の建築を一言で言えば表層的。 人を呼び込むためには派手な装飾的なものを作りさえすれば後はなんとかなる! と思い込んでいるかのよう…。 長い年月を視野に入れた都市計画的なものよりも 経済至上主義の街づくりが行われていて その街づくりに建築が加担をするというような構図が 出来上がっているのではないかと予測します。 現代に生きる我々にとって“経済性”という言葉は無視の出来ない事柄でありながらも 経済性のみを追求した街は街としての魅力を作ることが出来ずに 街として衰退していくのではないかと思います。 僕が今まで見てきた街で住んでみたいと思う街は 経済優先の思考ではなく、そこに住むためにはどうしたらいいのだろうかという知恵の 集積がある街です。 という点において台湾の南側の歩道空間には魅力があるのですが 知恵の集積というよりは生活の集積になっていると言えるので なんかなー…という感じで点数が伸びません。 九份にも行ってきました。 観光地化している田舎です。 夜の街を歩くとネットの写真で見た九份と実際の九份があまりにも異なっていたため、 残念感がありましたが、ネット情報が与える先入観に捉われてはいけません。 高低差を活かした街は所々に秘密めいた場所や気持ちのよいお店があり、 過ごすには快適な街でした。 以前行ったことのあるマテーラというイタリアの街があるのですが そこも高低差を活かして街を作っているのですが その街は計画をし尽くされているかのような街で 少し窮屈な印象を持ちましたが、 九份は街を歩いていると迷い込んでしまうことが多く、 偶発的に作られた街という感じを受けます。 この街が持つ緩やかさはアジアならではないかと感じます。 小籠包は美味しかったです。満足。...

建築旅行:paris

5月12日ー16日に台湾へと事務所の建築研修旅行へと行ってきました が、今回のブログは4月のパリ編です。 あなたは海外に行って遊んでばかりかい??と思われてしまいそうですが… 決してそのようなことは無く、あくまでも建築の研鑽を積むためです。 という言い訳はほどほどにして paris 4月17日 ミラノ→パリ ミラノとお別れの日。 起床してから荷物をまとめ朝食を急いで済ましてマルペンサ空港まで移動。と言ってもタクシーを頼んでおいたので移動が楽。旅は移動がハプニングの基になるのでなるべく公共交通機関を利用した方が楽しくなるものですが、今回は時間を大切にしました。 ヨーロッパ各地に飛んでいるeasyjetはターミナル2。タクシーがついたのはターミナル1…バスで移動してねと空港の案内係さんに言われてバスに乗るがバスで5分以上離れているのでなかなかの距離。   出発時間までの待ち時間でパリでの行動予定を立てる。 easyjetは小さな飛行機なのでシートもかなり狭いのですが1時間程度の飛行ならば十分な移動手段でした。 8年前にパリに来たことがあったのですが、その時はコルビジェ(有名な建築家)の設計したパリにある建築を見て回ろうだったので今回はコルビジェは見ないことをルールとして、前回行けなかった場所やもう一度行ってみたい場所を見て回ることにしました。 [caption id="attachment_17425" align="alignnone" width="300"]...

建築旅行:ミラノ

4月14日ー21日にミラノとパリへと建築旅行へと出かけました。旅行中の行動や感想についてミラノ編とパリ編に分けて書き記していきます。 建築旅行:ミラノ編 4月15日ミラノサローネ 今回の旅は製作キッチン屋さんのお誘いを受けていくことになりました。旅の目的がミラノサローネを見に行こう!だったので一度もミラノサローネに行ったことのない身としては一度は見てみたいという単純な動機から旅へと出ることにしました。 そもそもミラノサローネは何かというと、国際家具展示会になります。世界各地から最新の家具などが発表される機会になるそうです。とにかく物凄い数の家具がブランド毎に立ち並んでいます。 国際家具展示会ということなので各国から人が押し寄せます。となるとホテル代も高くなり、ミラノサローネの会期中はミラノのホテルの宿泊費は3倍〜6倍とのこと。我々はそんな目の飛び出るようなホテルに泊まるわけにもいかないのでミラノよりも北にあるヴァレーゼという町に宿をとりました。ヴァレーゼからミラノまでは電車で一時間ほど離れています。 サローネ会場に入ると家具の嵐というよりも人の嵐!しかも皆さんおしゃれさん。汚い旅行ルックで来るような場所ではありませんでした笑 自分の格好にイタさばかりを感じることになりましたのでサローネに行く時は綺麗な格好で行った方が無難です。 サローネ会場の右も左も分からず適当に見て回っていたのですが会場構成が分からないとつまらないし、何と言っても疲れます。なぜそうなのかというと会場がとても広いのです。ikeaが10個ありそうな広さがありました。徐々に会場全体の構成が分かってくるとおおよその見当がつくようになりました。が、後から人に聞くところによると会場で行きたくなるようなメジャーブランドの配置パンフレットがあったようです…残念。 各ブランドのブースは実店舗をその場に作ってしまっているかのような力の入れようでサローネに出すことに対する情熱を感じました。実店舗のようにするよりも作品発表として場を作っているブランドの方が見ていて楽しさがありました。とはいえ、どのブランドも家具を体験する、というよりも鑑賞するという感じがしてなんだか勿体無いなと感じました。 家具を見ているだけですので、それほど強烈な印象をサローネ会場から得ることが出来なかったのですが…その中でもマニアックなキッチンメーカーのキッチンの作り込み方に驚きを感じました。キッチンでの行為を考えるとこれほどまでにつくり込む必要性って無いのではないかと感じてもしまうのですが、空間の主役として鎮座するためのモノ感!は凄まじいものでした。   会場を出た後(かなり歩いていてヘトヘト状態。)ヘルツォーク&ドムーロンの最新作である建築を見に行くことにしました。イタリアに行ってから場所を調べるのでは心もとないので日本にいるときにグーグルマップで場所を特定して行ったのですが…グーグル先生の指定する場所にはありませんでした…(もうかなりヘトヘト。)これは困ったなと思いつつも見てみたいのでネットにあった工事中の写真を見せて街の人に聞いてみると、みんな知らないなという顔。とぼとぼと歩いているときにカップルさんに聞いてみるとはじめは分からないなという顔だったのですがあれじゃないかな?という顔になり、場所を伝えてくれるのですが…英語力のない中渡瀬はあっちの方だよしか分からず…っで仕方ないのであっちの方に1km以上歩いてみたらありました! …でも、工事中…ネットの写真の状態と変わっていない。きっと工事が何らかの理由で止まってしまっているのでしょうね…残念。作品発表が行われていない建築は見に行くものではありませんが教訓。 歩き疲れたこともあり、オープンテラスで食事をとることにしました。ヨーロッパの国の良さって歩行者と車が分離している空間があって、歩行者専用の道路にオープンテラスがあることが気持ちよい街の空間を作り上げていることです。とても、疲れましたが疲れを癒す空間でした。食事後は電車に乗ってヴォレーゼに戻りバタンキュー。   4月16日 ミラノの街の散策 次の日はミラノ市内で行なわれているサローネ関連企画の展示などを見て回ることにしました。 ヴァレーゼの駅からドゥーモの駅にまで移動し、ミラノ大聖堂を横見しながらスタートしました。 先づはサローネの元大学会場を見に行きました。 イタリアの特性なのか…作り方が雑に見えてしまい作品と言えるのだろうかと感じるようなものが展示されていました。良くも悪くも日本人感覚なのでしょうね。それでも、街の中に年に一度作品発表を行う場を作り続けることに意味があるのだと思います。 建築的に大学の持つサイレントな雰囲気は非常に良く、作品が際立ちました。そのサイレントさはヨーロッパの建築は作り方が決められてしまうことによって歴史を作り出すことから発生しているのでしょうね。 その後、家具屋さんや住設機器のメーカーさんのショールームを見ました。機能よりもビジュアルが重視されているようでした。日本にある既製品でもミラノにある既製品レベルのものであれば取り入れやすいのになというのが素直に思うところ。大きな家具ブランドになると中国を意識せざるえないようで、中国ぽさ?のある家具が置かれていたことが印象的でした。家具は消費社会のど真ん中になってしまうのですね。 昼食。メニューがサラダばかり…そんな野菜ばかり食べれませんと思ってしまったがイタリア人はサラダばかりをモリモリと食べています。夕食との間でカロリーの調整なのかもしれません…と思うと日頃食べ過ぎか…と反省。 昼食後、プラダなどが並ぶ高級ブティック街をブラブラと。その通りがこじんまりとしたヒューマンスケールな通りであり、高級ブティックが並ぶというのにこれ見よがしな通りでなく、歴史の中の一部にお店が寄り添っているような雰囲気でとても気持ち良く、いい場所でした。 街を散策し、最後にミラノで洒落ているというショップに入りました。食べ物、雑貨、本などが置かれているのですが、置かれているものは日本のセレクトショップと大した差はありません。グローバル化を感じるところです。店は中と外との明確な区切りがなく(もちろん扉はあるのですがほとんどオープンになっています。)植物が多く置かれていることもあり雑然とした感じが心地よい場所でした。日本では見ることの出来ないショップでした。 と2日間初めてのミラノを楽しみました。...

事務所旅行@京都

10月3日、4日と京都旅行へと事務所で行ってきました。 もちろん、建築を見て回る旅行であり、慰安旅行とは異なる雰囲気です。 どのように異なるかというと...