東京・愛知の住まいと事業物件の設計と企画/設計事務所・建築家 | 対話
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対話

11 1月 対話

せっかくなので大学院で学んでいるネタを少しご紹介しようかと思います。

大学院は事業構想大学院大学という名前という事もあり、
事業をどうやって作っていのか?についての話が多いのですが
もう少し根っこの部分的な話もあります。

その一つの授業としてコミュニケーション論があります。
議論と対話の違いについてのレクチャーを受けました。
(といっても映像で見たのですが。)
何か答えのある事に対して話を進める事が議論で
答えがない事に対して話を進める事が対話と説明を受けました。

建築はおおよそ答えがありません。
僕はAと考えたとしてもクライアントはBと考える事がよくあります。
作家的に建築を作ろうとするとBを受け入れることはやめてAだ!と言い切る事になるのかと思いますが
作家性には僕は興味はなく、対話型のプロセスから出来上がる建築に興味があります。
どちらかが正しいのかという議論をする事が建築を作る上で大切なのではなくて
互いの意見を調整しながら進めていくと互いに思いもよらなかった答にたどり着けるかもしれません。
つまり、議論を行なっている限り、答に発展性がなく、
対話型になると答に発展性が帯びてくるという事になります。

大学で学生に建築を教えている際に上記のことをとても大切なこととして伝えるようにしています。
しかし、学生さんは答えのある事に慣れてしまっているため、発展的な話をする事が苦手のように感じます。
なるべく単純化して欲しいという気持ちも分からなくないところですが、
建築はそんなに単純なものではないので、じっくりと時間を掛けて考え、対話していくことを知って欲しいなと思います。

というように教えてもらっている立場と教える立場を行ったり来たりしている事が
相互作用としてとてもうまく働いているように感じています。