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建築旅行:paris

18 5月 建築旅行:paris

5月12日ー16日に台湾へと事務所の建築研修旅行へと行ってきました

が、今回のブログは4月のパリ編です。

あなたは海外に行って遊んでばかりかい??と思われてしまいそうですが…

決してそのようなことは無く、あくまでも建築の研鑽を積むためです。

という言い訳はほどほどにして

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4月17日 ミラノ→パリ

ミラノとお別れの日。
起床してから荷物をまとめ朝食を急いで済ましてマルペンサ空港まで移動。と言ってもタクシーを頼んでおいたので移動が楽。旅は移動がハプニングの基になるのでなるべく公共交通機関を利用した方が楽しくなるものですが、今回は時間を大切にしました。

ヨーロッパ各地に飛んでいるeasyjetはターミナル2。タクシーがついたのはターミナル1…バスで移動してねと空港の案内係さんに言われてバスに乗るがバスで5分以上離れているのでなかなかの距離。

 

出発時間までの待ち時間でパリでの行動予定を立てる。
easyjetは小さな飛行機なのでシートもかなり狭いのですが1時間程度の飛行ならば十分な移動手段でした。

8年前にパリに来たことがあったのですが、その時はコルビジェ(有名な建築家)の設計したパリにある建築を見て回ろうだったので今回はコルビジェは見ないことをルールとして、前回行けなかった場所やもう一度行ってみたい場所を見て回ることにしました。

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(上記の2枚は8年前に見たコルビジェが設計した住宅と集合住宅)

シャルルドゴール空港からは電車に乗ってパリ市街へ移動。電車での移動中に車内で何かアナウンスがされているが何を言っているのかは不明…で電車が1時間以上遅れてパリに到着。

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(建築なのに生命を感じる建築:こんないい駅に出会えると電車の遅れも気にならないもの?)

地下鉄の駅からホテルまでは徒歩1分以内という好立地なホテルだったので難なく到着。と思っていたらホテルの入り口が小さく…どこ?という状態。でも、見つけ出しホテルにチェックイン。

その後今回の旅行でどうしても見てみたかったヴィトン財団美術館を目指し、移動。

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本当は透明ガラスなのですが、たまたまインスタレーションを行っていた時期に行ってしまったばかりに何やら色眼鏡になってしまうのが残念。

この一見すると奇妙な建築を設計した人はフランク.0.ゲーリーというお爺様。現在87歳だそうです。80歳を過ぎてからこの建築の設計をしているのだから…今年39歳の僕なんかはまだまだ赤ちゃん同然。

この建築はヴィトン財団がクライアントとなった美術館です。パリの中には歴史的な美術館は多数あるので多分現代美術を扱う美術館だと推測されます。この時の展示は中国のアーティストたちによる現代の中国をアイロニカルに捉えた展示でした(建物ばかりに興味行ってしまい、展示物に対する興味はほとんどなし…)

どうしてこの建築を見てみたかったのかというと、どうやってこの建築を作っているのかに興味があったからです。雑誌を読んでいたらゲーリーさんは建築家なのにゲーリーテクノジーズというゼネコンまで作ってしまっていて、一見すると奇妙な形態なのだけど使っている材料は同じ大きさのものがどのようにしたら効率良く配置できるかまで考え切っているというのです。

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上記のような四角くではない形態の場合、目地をどのような大きさにしながら調整を行っているそうです。コンピューターの力の恐ろしさを感じるところでもあります。

日本で設計を行っている人から見ると少し雑な作り方ではないかと感じてしまいますが、形態複雑=コストアップという関係にならないようにつくり方までつくりきっている姿勢にただただ尊敬の念を抱いてしまいました。

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(階段室では下地をあえて露出している箇所もありました。良くも悪くも即物的。)

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もちろん建築としての空間性も素晴らしい建築なのですが、一貫した作品性や作り方が勉強になりました。

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その後はお食事。美味しく頂きました。

 

4月18日 パリ

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少し肌寒いが、快晴で歩くには気持ちの良い天候だったのでホテルからルーブルまで歩いて移動。
パリの4月の朝はなかなか寒い。手袋があってもいいかも、と思う程度の寒さ。

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9時頃にルーブルに到着。チケットを事前に購入しておくとセキュリティチェックを早く済ますことが出来る…が購入していなかったので30分ほど列に並ぶことに。

建築的なミーハー心からピラミッドに感動があるかと思いきや、体験から来る感動はない…ちょっと残念なのだけど滋賀県にあるmihomuseumを見てしまっていることが原因なのだと思う。ガラスと光の空間に既視感があった。
それと同時にルーブルがどのように改修されてきたのかについて学んでみないとルーブルの設計の良さを理解することは難しいように感じた。(と言っても未だに勉強していないのですが…)

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ルーブルを見た後、サントシャペルとノートルダム寺院を見る。これらの建築物は8年前にも見ていたため復習的に見てみた。空間的なボリューム感や構成は記憶が残っていたのでどのようにしてこの建築を作ったのだろうかという疑問を持つことができたのは収穫でした。

前日に現代建築の最先端とも言えるヴィトン財団の建築を見学し、その次の日に古典的な歴史的な建築を見たことから感じることは、パリの建築は歴史的に過去なものでも現代のものでもスケール感に圧倒されてしまうということ。そして、それを作り上げた設計者と労働者のエネルギーにはもっと圧倒されてしまう。
ノートルダムを作り上げた力とヴィトンを作り上げた力には同等のものを感じた。現代の建築家の中では珍しいタイプである一貫したものをつくりあげていくゲーリーの凄さなのだろう。

パリの建築は素材や格ということにおいて街の連続性は作られているが用途が街と連続することはない。建築物の中でなにが行われているのかは外からうかがい知ることはできない。パリの現代建築にはガラス建築が多いのだが、それは歴史的建築が街の使われ方において連続性を作ろうとしないことに対するアンチテーゼからだろうか?

街と建築の関係性において様々な視点から考えさせられる。

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夜にムーランルージュに行ってきました。

ベタッとしないエンターテイメントとしてのレベルの高さに驚きです。

4月19日パリ

前日は歩いてばかりで旅の後半ともなると疲れが溜まり(…こういうところで年齢を感じますね)地下鉄を使いオルセー美術館まで移動。

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ルーブル、オルセーを見ることで各美術館の役割を知る。と同時に美術館の歴史についても理解が深まった。体験を通さないと知識はなかなか身体化されないものだと感じる。

オルセーは駅舎から美術館へのリノベーションになる。場のポテンシャルを最大限に活かす方法が実践されている。
元々ある空間性に対して次の用途に必要なモノを足すことでプログラム的には少し矛盾はあるが新築では作り得ない場所をつくることに成功している。

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その後、自転車にてエッフェル塔へ移動。自転車はパリの街中のあちらこちらにステーションがあり、1回あたり30分しか使えないルールがあることで利用率を高めていた。バス停などのジョイントポイントに自転車のステーションマップがあったので公共交通機関+自転車という移動が簡単にできる街になっていました。

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エッフェル塔は旅の思い出に…エレベーターを使わずに昇り降り…やはり年齢を痛感。若いときのイメージばかりをもって行動するのはダメですね笑

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その後、自転車にて凱旋門へと移動。凱旋門の屋上に立つと街の構成がどうなっているのかということがよく分かります。

その後、街のフランス料理屋さんへ行き最後のお食事。美味しく頂けたのだが、お酒も飲むとそこそこの金額となる。日本ではこれほどの金額にはならないだろうと思うとフランスの物価は高い。

パリは3日間ではやはり全然時間が足りません。面白い街です。
出来ることならば1ヶ月程度住んでみたい…。
でも、8年前に来た時の方が魅力的に僕の目には映りました。
それはきっと京都が京都らしくあってほしいと思うような気持ちから
くるものと一緒のものだと思います。
観光客としての思い込みのようなものですね。

その思い込みを日本に持ち帰って、
自分の中の解釈の一部として利用して
建築や街をより深く考えるきっかけにできるとするならば
旅っていいものです。

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